性的興奮を感じると勃起をする、というのは男性であれば誰もが起こることです。しかし、実は寝ている間も数時間おきに勃起をしているそうで、男性の健康面においても必要不可欠なもののようです。では、勃起と健康はどのように関係しているのでしょうか?
[目次]
勃起のメメカニズム

男性の性行為といえば、『勃起と射精』。
性的刺激を受けると、大脳からシグナルが送られ、副交感神経が興奮します。すると骨盤末端神経から一酸化炭素が放出され、一酸化炭素が海綿体へと染み渡ります。陰茎海綿体に一酸化炭素がいきわたると、次は海綿体内にcGMP(環状グアノシン一リン酸)が増加します。このcGMPが増加すると、陰茎海綿体が弛緩するとともに、内部に急激に血液が送り込まれます。これが大まかな勃起のメカニズムです。
では、勃起はどのように男性の健康を保っているのでしょうか?
勃起しないのは心筋梗塞のサイン?

男性の健康のバロメーターとなるのが『勃起の回数』です。
冠動脈の血管の太さは3~4mm、それに比べ陰茎の動脈の太さは1~2mmと細くなります。心筋梗塞は動脈が硬化して起こりますが、太い動脈よりも先に、細い陰茎の動脈に症状が現れてもおかしくないのです。つまり、そのサインの一つがEDということです。
ただのEDだからと身体からのサインを見逃していると、死に至る可能性もあるのです。EDの自覚があるのなら、クリニックで相談したり、ED治療薬を服用するなど早めの対策を考えてみましょう。
勃起と射精は前立腺の病気予防になる

50歳を過ぎると、前立腺肥大症や前立腺がんといった病気にかかる確率が高くなりますが、実はその予防に役立つのが『射精』です。
勃起が陰茎に刺激を与えるほか、射精による前立腺の収縮と弛緩が、動脈の流れをよくする働きがあり、この働きが血管の若さ、そして前立腺の健康を保っています。
月に21回以上の射精が、前立腺がんの発生を少なくするという研究結果もあるようですので、適度なSEXやマスターベーションは、男性の健康維持のためにも必要なもののようです。