なぜお酒を飲むと勃起しなくなるのか?

性感帯への刺激、想像や視覚から入る性的刺激など、様々な要因で性的興奮が脳から神経に伝わると、陰茎の動脈が広がり海綿体に大量の血液が流れ込みます。このときスポンジ状の海綿体に大量の血液が送られ大きくなった状態が正常な勃起です。
お酒を飲むとアルコールは小腸から吸収され、肝臓へ運ばれ分解されます。適量のアルコールであれば血流は良くなり、神経が刺激され性欲はUPしますが、アルコールの量が増えると分解に時間を要します。アルコールには脳や神経系の働きを鈍らせる作用があるため、飲みすぎると性的興奮が陰茎にうまく伝わらず、『立たない』『勃起が硬くならない』『中折れする』といった勃起障害が起こります。また同じアルコール量でも、加齢とともに分解に要する時間は長くなる傾向にあります。
ほろ酔い状態とED治療薬の副作用は似ている

ほろ酔い状態は血行が良くなり、身体がほてり勃起にいい作用をもたらします。実はこの血行がよくなるという作用は、ED治療薬を服用したときの副作用と同じような症状です。
ED治療薬は性的な刺激があったときに勃起をサポートする薬ですが、副作用として顔のほてり、目の充血、頭痛、動悸などがあります。これらはED治療薬が血流を良くしているからで、とくに顔のほてりはよくみられる症状です。
EDの原因として陰茎の動脈の広がりが不十分で、ペニスに十分な量の血液が流れ込まない、または勃起をつかさどる神経系がダメージを受けて、脳からの信号がうまく伝わらないといったものがあります。ED治療薬は血流を改善することで勃起を促します。
ED治療薬とお酒は同時に飲んでいいの?

では、ED治療薬を服用したときはお酒を飲んでもいいのでしょうか?
ED治療薬とお酒の相乗効果でさらに血流が良くなり、効果が上がりそうなイメージですが、前述したとおりアルコールには脳や神経系の働きを鈍らせる作用があります。過度な飲酒は勃起力を弱らせ、ED治療薬の効果を発揮することができません。またED薬によって血行が良くなり、アルコールのまわりがいつもより早くなる人もいるようなので、アルコール量はほどほどにしましょう。