男性ホルモン『テストステロン』とは?

男性ホルモンは約95%が睾丸(精巣)、残りの5%が副腎で合成・分泌されています。代表的な男性ホルモンといえば『テストステロン』で、テストステロンは妊娠6~24週にかけて胎児の『男性性器の発達』、生後2週間~6ヶ月にかけて、脳の発達や性別的な違いに影響を与えると言われています。その後、思春期までのテストステロン量は男女同じです。
思春期になると『声変わり』『陰毛が生える』『睾丸や陰茎が発育する』といった変化が起こり、『筋肉の成長』や『性欲』『性衝動』などもテストステロンの作用です。テストステロンの作用は身体面だけでなく、精神面では『物事のとらえ方』『思考パターン』『決断力』といった男性らしい考え方や、『仕事や日常生活を精力的に行う』バイタリティの高さ、『記憶力向上』『見た目の若々しさ維持』など、男性にとってなくてはならないホルモンです。
テストステロン減少の原因と増やし方

テストステロンの分泌量は20代がピークで、その後40代あたりから徐々に減少していきます。しかし近年では加齢にともなう減少よりも、生活習慣の方が大きく関係していると言われています。たとえば食生活の乱れ、運動不足、不規則な生活リズム、過度な飲酒、ストレスなどは、テストステロンを減少させます。ではテストステロンの維持、または増やすにはどうしたらいいのでしょうか?
コレステロール摂取
体内でつくられるテストステロンの原料となるのが『コレステロール』です。栄養バランスのよい食事と、コレステロール不足にならないように気をつけましょう。もちろんコレステロールの摂りすぎは肥満を招きますので、適度な運動が必要です。肥満もまたテストステロンを減少させる要因の一つです。
筋トレ
運動の中で最も効率的にテストステロンを増やすことができるのが『筋トレ』です。特に『脚・背中・胸』は身体の中でも大きな筋肉で、効率よく筋肉を増やし、テストステロン値がアップします。
亜鉛摂取
亜鉛にはテストステロンを維持する作用があります。たった2粒で1日分の亜鉛を摂取することができる『牡蠣』はおすすめ食材の一つ、また筋肉の修復に使われるタンパク質もしっかり摂取しましょう。
質の良い睡眠
テストステロンは睡眠中に分泌が高まります。睡眠不足はテストストロンをさげるため、最低でも6時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。
▼適度な飲酒
適度な飲酒は男性ホルモンを増加させる働きがあります。逆に飲みすぎは男性ホルモンの分泌を抑えます。
▼ストレスを溜めない
明るく前向き、健康的な生活習慣、気持ちの切り替えが上手など、ストレスを溜めない生活はテストステロンの分泌を高めます。その結果、精神的に生き生きとし、さらにテストステロンを分泌するという好循環に繋がります。
テストステロンが増えると薄毛になる?

『男性ホルモンが多いとハゲる』という言葉を聞きますが、実はこれは間違い。
AGAの原因物質は、髪の成長を抑制する『DHT(ジヒドロテストステロン)』という物質です。テストステロンと『5αリダクターゼ』という酵素が結びつくと、DHTに変化し薄毛を進行させます。つまりテストステロン自体はAGAに直接影響を及ぼしません。
ではDHTに変化しないように、テストステロンは少ない方がいいのでは!?というのもまた間違い。なぜならDHTに変化するのはテストステロンが減少した時で、テストステロンの減少を補うために、より強力な男性ホルモンの一種であるDHTに変換するからです。整った生活リズム、バランスの良い食生活、適度な運動、ストレスを溜めない生活は、テストステロンを維持し、AGA予防に繋がるといえます。
▼AGA治療薬の価格比較はこちら▼